ベトナムIT事情

近年、中国、インドに続く、オフショア開発先国として特に注目されているベトナムでは、これまで海外に渡り欧米でソフトウエアビジネスを行ってきた企業が、2004年の米越通商協定により、ベトナム現地企業を続々と設立。これによりベトナムのソフトウエア市場は、ここ数年2ケタの伸びを示し、2004年の売上高は1億7000万米ドルを突破しました。(VINASAの資料)最近では、組み込み系分野やビジネスアプリケーション分野でも、日本マーケット向けに着々と進出を始めています。

ベトナムにおける技術系の大学は、国立系では、世界大学ロボットコンテストで最多の優勝回数を誇る国立ホーチミン工科大学を筆頭に、ハノイ工科大学、ダナン工科大学、自然科学大学、カントー大学、技術師範大学等があります。また私立系では、外語技術大学、フォンバーン大学、ロイヤルメルボルン大学等、全国で55大学で、相当な難関を突破しなければ進学することはできません。その為、平均的な日本の大学の卒業者の基礎学力レベルに比べ、はるかに優秀です。

ベトナム政府は、大学にIT系学部を増設、日本語の授業を強化させる方針で、2010年にはIT系技術者を年間6万人とする計画を立てており、今後も優秀な人材を安定的に確保できる基盤が整いつつあります。

競合国との比較

  インド 中国(沿岸部) 中国(内陸部) ベトナム
技術力
語学力(英語)
語学力(日本語)
人件費/月(USD) 3,000-4,000 2,500-3,500 1,000-2,500 1,000-2,500
アクセス(時間) 8-10 3 4-5 5-6
宗教 ヒンズー 仏教、道教 仏教
日本文化への適応
ITエンジニア人口/年 約380,000 約80,000 約12,000
長所
  • 高い技術力
  • 大きなプロジェクトに対する
    適応能力
  • 高い品質管理能力
  • 開発経験の豊かさ
  • 日本語(漢字)能力
  • 豊富な人材
  • 開発経験の豊かさ
  • 日本人との相性の良さ
  • 他の国と比較した際の1
    人/月単価の低さ
  • 勤勉・真面目・協調性が
    ある
  • 日本企業が主要得意先\
    である
弱点
  • 離職率の高さ
  • 日本への関心度の低さ (欧米企業が主要得意先と なり、開発技術が日本と異 なるため)
  • 離職率の高さ
  • 品質管理能力の低さ
  • 1人/月単価の高騰
  • 国家のリスク
  • 情報漏洩に関する意識の低さ
  • 能力の個人差
  • 開発経験の短さ
  • インフラの未整備
  • シニアエンジニアクラスの
    人材不足
  • 中国内陸部と比較した際の
    人件費メリット
【出所:ホーチミン日本商工会 IT部   8.JUN.2007】